ツッコミのセンスを磨くために ツッコミの9分類

以前のブログで、山里亮太さんのツッコミを収集していて、そういう作業をするうちにツッコミをいくつかに分類したことがあります。
以前のブログにも掲載したものですが、再掲します。
ツッコミのセンスが磨かれるかどうかはわかりませんが、多少は参考にしていただければと思います。

ツッコミとは何か定義しなくてはならないのですが、ツッコミを定義した人がかつていたかどうか知らないですけども、ここらへんもざっくりといきたいと思います。

ツッコミ
相手の言動や状態を異常と判断した人が、その異常さを指摘したり、疑問を投げかけたり、訂正したり、排除しようとしたりしてとる言動。

というわけで、相手の異常さにどう対応するかによってツッコミも変わってきます。
ソフトに対応するか、厳しく対応するかでツッコミのグレードをわけたいと思います。
ソフトなものから述べていきます。

1.相手を異常とするのではなく、自分を異常だとするツッコミ
これが一番ソフトでしょう。
相手がおかしいと思いつつも、相手をおかしいと思う自分がおかしいと考えることによって事態を収束させるわけです。
この見事な例が、南海キャンディーズ山ちゃんのこのツッコミです。

しずちゃんに笑顔を求めたのは俺のエゴだったね。

相手を責めないので一番ソフトなツッコミだと言えるでしょう。

2.相手の異常な言動を理解するツッコミ
相手の言動はその相手に原因があるのではなく、他に原因があるので、相手は悪くないということを理解し、相手をフォローするツッコミと言えます。
南海キャンディーズ山ちゃんのツッコミから例をとれば、

今日は泣いてもいいよね、うん。きついお酒飲んでもいいよね。

などがそうでしょう。

3.相手の言動の理由を問うたり、疑問を発したりするツッコミ
まだ、相手を完全に異常だと決めつけるのではなく、何か計り知れない理由があるかもと考えて、放たれるツッコミです。
遅刻した生徒をいきなり叱りつけるのではなく、「なぜ遅れたの?」と問うのに似ています。
例としては、「目的は何?」「なんで2回言うねん」「いつまでやっとんねん」などがあるでしょう。
とはいえ、多くの場合、これらは反語的表現なので、実際は、「目的がわからない」「1回でええがな」「早くおわれ」とつっこんでいるのと同じですが、一応、こうしておきます。

4.相手の言動の異常さを伝えるツッコミ
これは相手がどう異常であるかを相手に伝えようとするものです。
事実を伝えるだけなので、ツッコミとしてはニュートラルなものと言えるでしょう。
例としては、「趣旨変わってきてるやん」「そのままやな」「同じことしか言うてへんやん」などがあるでyしょう。

5.相手の言動で状況や自分の気持ちなどがどう変化したか伝えるツッコミ
これは相手の異常さの結果を相手に報告することで、相手に異常さを伝えようとするツッコミです。
例としては、「この空気どうすんねん」「気ぃ悪いな」などがあるでしょう。
南海キャンディーズ山ちゃんのツッコミから例をとれば

  • 見てごらん。この状態を辞書で引いてごらん。「絶句」っていうんだよ。
  • どうしよう殺意がめばえてる。
  • なんか延髄がかゆい。

なんかがあります。

6.相手に正しい言動をとるよう注意したり命令したりするツッコミ
この段階のツッコミは相手に働きかけるツッコミです。
例としては、「ちゃんとせえ」「勝手なことを言うな」などがあるでしょう。

7.相手を威嚇・脅迫することで正そうとするツッコミ
この段階では、なんらかの強制力を使って相手に言うことを聞かそうとします。
正確に言うと、強制力をちらつかせて、相手の異常さを正そうとするツッコミです。
例としては、「しばくぞ」「殺すぞ」「どついたろか」などがあるでしょう。
南海キャンディーズ山ちゃんのツッコミだと

誰か固いものを貸してくれませんか。

が好例だと思います。

8.相手を実際に叩いたり蹴ったりするツッコミ
特に説明の必要はないと思いますが、要するに実力行使ですね。

9.相手を正常な判断力をもたないものとして扱うツッコミ
もう自分の力ではどうしても救済できないので、他のものに処置を任せようとするツッコミです。
例としては、「救急車呼んで~」「お薬出しておきました」などがあるでしょう。

まあこんな感じなんですが、うまく分類できないものもあるかもしれません。
とりあえず、こんな風に分類してみたら、ある程度整理がつくかなという感じのものです。

 

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